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乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性は何歳まで? 原因が判明! 

子供が突然死、考えただけで怖いですよね?

 

原因不明とされてきた乳幼児突然死症候群ですが、近年その原因が明らかになってきました。

 

未来ある子供が、こんな原因不明の突然死なんてあってはならない事です。

 

そんな思いから、乳幼児突然死症候群(SIDS)の真の原因や、その危険性が何歳まで及ぶのかなどまとめてみました。

 

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)の真の原因

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 【うつ熱(衣服内熱中症)】

私たち人間は、暑い夏も寒い冬もその季節に関係なく体温を保とうとします。

 

暑ければ汗をかき熱を逃がし、寒ければ体を震えさせ熱をつくります。

 

当然ですが、この機能は赤ちゃんにも備わっています。

 

ですが、赤ちゃんの場合は自立した行動ができません。

 

どういう事かというと、大人の私たちは暑い寒いを感じると、熱を保つという機能とは別に自らの意思で行動をとることができます。

 

衣服を着る・脱ぐ  涼しい・温かい場所へ行く  冷たい・温かい飲み物を飲む

このように身体の機能とは別に行動ができます。

 

赤ちゃんの場合は、そういった行動をとることが出来ません。

 

では、行動ができない赤ちゃんはどうするのか?

 

生後直後の赤ちゃんのように身を縮めて激しく泣き続けるときは、寒い場合が多いのに対し、手足を伸ばし静かに眠り続けるときは寒くない。

 

寒いときには手足は冷たく、そして泣いて危険信号を出せるが、

寒くないとき、特に温かすぎるときは顔色はピンク色で、手足も暖かく穏やかに眠り続けます。

 

 睡眠中の乳幼児に厚手のパジャマに毛布や靴下などを着せすぎてしまうと、

放熱が妨げられ、衣服内温度が上昇し、乳幼児のうつ熱(衣服内熱中症が進みます。

 

自律神経は体温上昇を防ぐために放熱を促進しますが、衣服内環境が放熱と発汗によって高温・多湿になります。また、空気の流れも少なく無風状態。

 

うつ熱状態に陥った乳幼児は副交感神経が優位となり、眠り続けます。

 

低温環境では、抹消血管の収縮(放熱減少)と産熱亢進(啼泣と呼吸による筋肉運動)によって体温の低下を防いでいるのに対し、

 

高温環境(着せすぎによって放熱機能が奪われた状態)では抹消血管の拡張(放熱促進)と産熱抑制(睡眠・筋弛緩・呼吸運動抑制)が働き、呼吸運動を限りなく減少し続けるのです。

 

 そして、体温の上昇を防ぐために赤ちゃんは自ら呼吸を止めてしまいます。

 

呼吸そのものに体温上昇作用があるので、うつ熱によって産熱抑制に入った赤ちゃんは寒冷刺激を受けない限り、呼吸運動は回復しません。

 

これが乳幼児突然死症候群(SIDS)の正体なのです。

 

SIDSが寒い冬に多く発生するのは、

愛する我が子が風邪を引かないようにと心配しすぎるあまり、衣服を着せすぎてしまうから。ということが、原因1つに上がっているのです。

 

 

 

 

危険性は何歳まで? 対策は?

乳幼児突然死症候群の危険性は何歳まで? ということですが、真の原因でお話しさせていただきましたが、気にしなくてはいけないのは年齢ではなく、うつ熱になる状況です。

 

赤ちゃんの場合、寝返りも打てませんし、布団を蹴り飛ばす事もできません。

 

 しかし成長につれて筋力も付いてきますし寝相もわるくなってきます。

 

暑いと感じれば布団を足で蹴り飛ばし、気づいたらとんでもないところに・・・なんてこともあります。

 

お子さんがこのような状態になっていたら心配事が1つ減るかもしれませんね。

 

成長には個人差があるので、一概には何歳とは言えないですが、活発な動きが見れたら大丈夫でしょう。

 

気をつけたいこと

 

*手足の先は出しておく。靴下は履かせない。

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*寝ている間にお顔を引っ掻いてしまい、ミトンが必要な場合は、なるべく通気性の良い素材のものを選ぶ。

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*うつ伏せ寝にならないようにする。

うつ伏せ寝が危険な理由は、胸部(肺)が重力で圧迫され、特にうつ熱状態では筋弛緩作用によって呼吸運動がより妨げられ肺換気量が減少するからと言われており、

世界で行われた仰向け寝運動でSIDSの発症率が減少した理由は、うつ熱状態(筋弛緩)が改善され、呼吸運動抑制が軽減したためと考えられています。

 

 

SIDSの間違った情報

よく、"SIDSを防ぐために、母乳育児をしましょう。粉ミルクはSIDSのリスクを高めます。"といった、間違った情報がネットに書かれています。

 

粉ミルク(人口ミルク)を飲ませることがSIDSの危険因子になることはありません。

米国では、「着せ過ぎ注意キャンペーン」は積極的に行われていますが、人口ミルクはSIDSの危険因子にはなっていません。

 

日本では、人工ミルクはSIDSの危険因子の一つになって妊婦さんや何らかの理由で母乳育児ができない方を不安がらせていますが

赤ちゃんのうつ熱(衣服内熱中症)に注意を払えば安心して飲ませる事ができます。

最も危険なのは、母乳が十分に出ていない方がSIDSを恐れて人工ミルクを飲ませなくなり、赤ちゃんが飢餓(低栄養+脱水)に陥り、発達障害の危険性が増えることです。

 ではなぜ日本では人口ミルクがSIDSの危険因子になってしまっているのでしょうか?

そのことについては別記事で書いています。

 まとめ

  • 乳幼児は寒さより暑さに弱い
  • SIDSの発症は暑い夏より寒い冬に多い
  • 着せすぎに注意する
  • うつぶせ寝に注意する
  • 何歳になっても熱中症には注意が必要

 

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